特集
福岡のB級グルメを手軽に楽しめる「パーラーオオアタリ」
オレンジと青。レトロな文字。パーラーというネーミング。
店構えから色々とインパクトを与えられるパーラーオオアタリは2022年4月にオープンした。
豚肉文化の沖縄で始まった”トンライス”
トンライスという可愛いネーミングからは想像できないガツンとくる辛味噌の旨味。ご飯やお酒が進むこと間違い無しの鉄板焼肉。
仕事帰りにおかずだけを買いに来てくれる方も多いという。
お昼の時間帯には観光のお客様だけではなく、米軍基地からの人が列を成していることもあり、その様子を修学旅行で訪れた生徒の方々が物珍しそうに眺め、沖縄を感じている姿。この場所だから見ることの出来る風景。
「沖縄って目からの情報で、”カルチャー”って言葉が自然と出てくる環境ですよね。文化が目から来る感じ。」とスタッフの黒木さん。
観光客や修学旅行生だけでなく米軍基地で働く方々が入り混じって列を成している風景もまた、沖縄の文化なんだと改めて気付かされる。
ガーリックオイルで炒めた沖縄産豚肉とキャベツに辛味噌。福岡のソウルフード「鉄板焼肉」をテイクアウト用にアレンジしている。
黄色のたくあんがついているのも現地のスタイル。
必然だった、パーラーオオアタリの第一歩
「オオアタリ」という名前は「鉄板焼肉 大当り」からきているそうだが、嘉手納町のお隣、読谷村には”大当”と書いて”ウフドウ”と呼ばれる地域があり、地元の人には「読谷村の大当(ウフドウ)の意味なの?」と聞かれることもしばしば。実際私も、初めてSNSで見たとき、ウフドウから?と思っていた。
また、福岡のソウルフードである鉄板焼肉が、実は沖縄出身のおばあちゃんが福岡でスタートしたという話があることも聞き、あと付け的に沖縄にまつわる要素が沢山出てきたと黒木さんは話してくれた。きっと沖縄に呼ばれたのだろう。
パーラーオオアタリにはトンライスの他に、トンおやき、カデナンタコスと手軽に食べれるメニューもある。
タコス用のナンとおやきの皮は新町通りにある「Wool Bakery」のものを使用。お店のオープンが同時期だったこともあり、声を掛けてコラボレーションが実現した。
立地上、米軍基地関係の方も多い。近年のアメリカはビーフやチキンが人気で、ポークと説明してもうーん…という感じで注文時の反応がイマイチの時もあったが、実際に食べてくれた人たちがトンライスの美味しさを語り広めてくれて、たくさんの方が買いに来てくれるようになった。口コミってすごい!
手軽におやつ感覚で食べられるおやき。沖縄の人には馴染が薄いおやきだけれど、やーさのーしー(空腹しのぎ)にはぴったり。
手に取ってくれた人たちが美味しい!となってその場で二個目を買いに来てくれることも。
そうやって、広がっていってくれるのが嬉しいと黒木さんが話してくれた。
店名に”パーラー”を掲げている点に沖縄県民としては愛着が湧き、町内のパン屋さんとコラボレートして商品を提供しているところも、地元の人からするとなんだか嬉しい気持ちになる。
せっかく嘉手納でやるんだから地元の人に愛されるお店にしたいよねとスタートしたパーラーオオアタリ。
これからもここで、たくさんの人たちのお腹を満たし続ける。
「パーラーオオアタリ」の詳細は↓こちらから